プレワークショップ(2017/06/17)

日時:2017年6月17日(土) 14時~17時(13時30分受付開始)
場所:飯舘村交流センター ふれ愛館 大研修室

学生13名、村民の皆様14名が参加してくださいました。

タイムスケジュール

12:40   福島駅集合(参加学生)
13:45   「ふれ愛館」集合(村民・学生)
14:00   開会あいさつ・飯舘村の6年間
       飯舘村長:菅野 典雄 氏
14:30   飯舘村の医療・福祉・生活の実情を知る
       医療法人秀公会理事:安 龍男 氏
       飯舘村健康福祉課・保健師:齋藤 愛子 氏
15:00   プレ・ワークショップ(ふれ愛館 大研修室)
16:30   話し合った内容の共有・全体ディスカッション
       コーディネーター:福島県立医科大学 菅家 智史氏
                東北医科薬科大学 住友 和弘氏
17:00   閉会

あいさつ・レクチャー


村長あいさつ(写真左)
飯舘村の菅野村長より、東日本大震災で受けた被害、その後の村のあゆみについてお話をいただきました。村長からは、「起こってしまったことは変えられないのだから、この状況を逆手に取って、なんとか村を少しでも良い方向に進めたい」という思いと、そのために村外の若者が集うことへの感謝の気持ちなどが述べられました。

続いて、村で唯一の診療所である「いいたてクリニック」を運営する、医療法人秀公会理事の安龍男氏のお話です。(写真中央)
事故前のいいたてクリニックの状況、避難する際の経緯、いいたてクリニックに勤務していた職員のその後、いいたてクリニックの再開に向けた様々な困難などを、陣頭に立って活動された経験を踏まえてレクチャーしていただきました。

最後に、飯舘村健康福祉課の保健師、斎藤愛子氏のお話をいただきました。(写真右)
様々な避難所に分散して生活する方の健康を守る難しさ、それまでの生活習慣や運動習慣がなくなり、コミュニティも失われて健康状態が悪化した方が多いことなど、避難生活の影響についてデータを交えてレクチャーしていただきました。飯舘村に住民登録のある人は、高血圧・脂質異常の方の割合が高いことなど、飯舘村の方々の健康課題を聞いた学生参加者は、熱心にメモを取っていました。

グループワーク


学生と村民が「ごちゃまぜ」になって6つのグループに分かれ、学生が村民の思いを聞き出しながらKJ法でまとめていく形で、今後の飯館村に必要なものについて話し合いました。
それぞれのグループが模造紙に考えをまとめ、最後に発表をしました。

1班 飯舘村の課題

飯舘村の課題を、4つの分類で書き出しました。
・住民の希望
・行政の課題
・避難によるストレス
・戻ってきた人間
帰村する人がまだ少ない中で、村内にまばらに散らばっている人どうしが話し合える場が必要だという意見が出ました。
また、帰りたいけれどまだ帰村していない避難者と、既に帰村した人たちとの懇親会などを開いて欲しいという要望が出ました。
学生からは、岩手県における「冬だけ入院」といった形のアイディアも出され、帰村にあたっての様々な課題・不安への対応策の必要性が話し合われました。

2班 までいライフの復活!

村民の思いを、生活関係/地域のコミュニケーション(横のつながり)/医療福祉/足、の4つの分類で書き出しました。買い物、医療、地域の方々との繋がりなど、多くの課題・不安が「足」の問題に根ざしていることが発表されました。「車がない」「地域バスがない」といった交通手段の不足が、高齢者の帰村のハードルになっている可能性が指摘されました。

3班 コミュニティの再生から小さな結の村づくり

働く場所・買い物・飲食店・交通手段など他グループと同様の課題が挙げられました。その中で、「空き家の利活用」や「災害を逆手に取る」といった意見、また「運動場」や「観光」など、新たな村の資源を活かしたIターンの可能性など、前向きな提案も出てきました。様々な村の力を活かしていくためにも、村民が集う場作りや、祭りの開催など「コミュニティの再生」が大事であるという意見にまとまりました。

4班 飯舘村でいがった(今いる人の住みやすい村)

村民の方からは「子供の声がしない」という意見が出ました。学校が再開しても子どもは戻るのか、避難生活が6年に及び、小学生が中学生になるだけの時間が過ぎた中で、飯舘をふるさとだと思えるのか、といった声もありました。その中で、まずは高齢の人たちからでも帰りやすいようにしよう、まずは自分が動いてみようという前向きな意見も出て、「今いる人が住みやすい村」を目指すという発表に繋がりました。

5班 飯舘村愛は活気を呼び寄せる!!

・医療
・介護・福祉
・村のイメージ
・健康
・人のつながり
・教育
避難中も、ケアの質を落とさずに運営を続けた「いいたてホーム」を中心とした介護・福祉の話題が多く出ました。介護従事者をどうやって集めるかが課題となっており、外部から募集する方法も模索されました。
また、帰村した後の水や農地の放射能汚染への不安や、「帰ってきても、何をして良いかわからない」といった声がありました。帰村した人たちの「生活・活動」に対するサポートの重要性が指摘されました。

6班 ピンコロリのための『ピンピン』

くらし(集まり・仕事)/放射線/医療/介護の6つのテーマについて意見を出し合いました。
飯舘へのマイナスイメージは、知識不足や情報不足などからくる不信感によるものではないかという考えから、飯舘のイメージを少しでもポジティブにできないかという観点で話し合いが行われました。その中で「イケメン」や「アイドル」といった話題性のある集まりを開き、村民も外部の人も、若い人も含めて集まれる場を作るなどのアイディアが出されました。企業の誘致や農業への補助の拡大など、「ピンピン」できるための様々な施策が求められるとの意見も多く出ました。